運搬コストが嵩むために山林に放置され、災害の要因や再造林の妨げとなっていた枝葉を活用し“森の細胞水”として商品化。
枝葉の有効活用により林業の活性化・地球温暖化抑制効果のある環境の循環サイクルを完成させた独自のプログラムです。
収集に手間も時間もかかるうえ、運搬効率も悪く、林地残材として森に放置されている「枝葉」は
様々な社会問題を引き起こす要因になっています。
残された「枝葉」は山間部の平地に集積され放置されたまま、放置残材は増え続けています。本来植林されるはずの土地の1割が、枝葉により使用されていません。
この膨大な量の枝葉が災害時などに雨水に押し出され、河川等へ流れ込むことで災害の被害を大きくする要因となっています。
バイオマス燃料の自社育成のため林業に新規参入したタカフジは、この「枝葉問題」に直面しました。
異業種からの参入だからこそ、自社の技術力でこの「枝葉問題」に向き合い、環境にとっても、林業従事者にとってもプラスとなる「商材」にできないかと考えました。
植物には、厳しい環境を生き抜くために、雑草や昆虫など自身にとって有害なものから身を守っていくための自己防衛機能があります。その物質を“フィトンチッド(揮発性物質)”といい、優れた殺菌・消臭効果があることで知られています。また、その特徴的な香りは私たちに癒しと安心感を与えてくれるリラックス効果があります。
有効な成分を豊富に含む「フィトンチッド」ですが、熱に弱いという特徴があります。一般的に成分を取り出す方法では、高温処理を行うため有効成分を取り出すことが難しいという現状がありました。そこでわたしたちは、この優れた成分を壊すことなく自然に近い状態で取り出すことにこだわり、タカフジ独自の「低温真空抽出法」に辿り着きました。
抽出された「抽出液」は、肌への負担も少なく、このままミストとしても商品展開できます。自然由来である原料は、ナチュラルコスメやキッチン商材として肌に優しい商品の原料としてだけでなく、有効成分を活用したさまざまな商品への展開が期待されます。
エネルギー事業・林業に携わるタカフジでは、自然環境への配慮として
この先もカーボンニュートラルの実現と林業の活発化に取り組んでいきます。
枝葉回収すると、植林面積が増えるため地球温暖化対策に繋がります。
自社森林の枝葉だけでなく、他の林業者からも「枝葉」を買い取ります。運搬時に排出されるCO2や運搬コストを配慮し、林地に近い場所にストックヤードを配置、装置を施設内に完備することで、現地で原料化し指定先へ搬送します。
このプログラムに賛同していただいた事業者を対象に「低温真空抽出装置」を導入いただけます。日本全国で同様の事業が展開できます。
炭化された枝葉は、燃料はもとより土壌改良材や炭電池の材料にも使えます。更に、炭に特殊な処理を行う事により、温室効果ガス抑制効果をもつ炭を開発中です。
低温真空抽出装置、森の細胞水についてなど、お気軽にお問い合わせください。
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